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新規就農へのステップ by ステップ

ここ数年、丹波市に限らず自治体や関連の窓口に、「新規就農」の相談が増えています。どこで就農するにしろ、「有機農業で生き続ける」のは生易しいことではありません。

そうしたなか、丹波市を選ぶことに優位性があるとすれば、それは、長年の有機農業の歴史の上に立った、新規就農者のネットワークの広さと、消費地である京阪神に近い点です。実際、多くの新規就農者が、丹波で農業を始めた理由にこの二つをあげています。 丹波市で新規就農をするにあたっての心がけを、二人の先輩に尋ねてみました。

農業を始める前の覚悟

丹波市では、「有機農業をやりたい」という相談が来ると、「NPO法人いちじま丹波太郎」が窓口となっています。同NPOの君塚昌俊さんは、相談者の本気度を探るため、まずは次のような厳しいアドバイスをするといいます。

(1)農業で生計を立てるのはかなり難しい。

農業を始めるとは、かなり効率の悪い事業を立ち上げるんだという意識を持ってほしい。まず、どんな作物をどの程度(面積・量)作るのかというイメージを固める。そのために必要な機械・施設・資材等、技術の習得、販売先を調べて書き出す。起業家なら準備して当然の事業計画の無いまま、農業をしたいと思うのは単なる夢。ある程度の計画ができた時点で、専門家(農業改良普及センター、農業委員等)に相談すること。

(2)趣味の農業なら、すぐにでもできる。

収益を前提としないのならば、住まいさえ決まれば、あとはそれほど難しくない。農地探し、栽培指導等を近所の農家にお願いすればなんとかなる。生活の糧を持ちながら農業も行うライフスタイルを望むのであれば、ハードルは高くない。

(3)地元との付き合いや、自然との闘いを覚悟する。

本格的に農地を入手して取り組もうとすると、それなりの手間がかかる。農地の売買・貸借には農業委員会の許可が必要となるため、地元との交渉が求められる。また、農業を始めれば、水路・農道など共同施設の管理や米の生産調整など、地域とのかかわりは避けられない。自然災害等による思わぬ事態も起こりうるし、農地によっては、猪や鹿をはじめ、アライグマ、狸、ヌートリア、ヒヨ、などの鳥獣害対策に苦労することになる。

さて、あなたは、このような君塚さんのアドバイスをどう受け止めますか? 確かに厳しいけれど、厳しさはどのような事業を始める場合にも伴うものです。

ちなみに、その一部なりとも、あらかじめ体験しておきたいという場合、丹波市有機の里づくり推進協議会では、いちじま丹波太郎を窓口に、毎年「有機農業ワークキャンプ」を行っています。ぜひ活用ください。

就農へのステップ

それでは、実際に就農する場合、あなたはどのようなステップを踏むことになるのでしょうか。 大阪からUターンして後、両親から引き継いだ農地を活用しつつ、販路開拓に励み、いまでは当初の倍以上の栽培面積に広げてきた、ホープファーム小橋の小橋季敏(すえとし)さんに、自らの経験もふまえつつ、主としてUターン後の新規就農者がたどるステップについて尋ねました。

ステップ1 どんな農業をしたいか?

農業と一口に言っても、米作りから野菜作り、ブルーベリー栽培など幅広い。自分なりの事業計画が見えてきたら、先輩農家を訪ねて、経営の実際や、日々の作業の実態を見学するのがいいだろう。丹波市農林振興課(丹波市役所春日庁舎)に尋ねれば、自分の目指したい農業形態に近い人を紹介してもらえる。若手農業者の会「大空の会」だけでも60名あまりという先輩たちがいる。その姿から、あなたが学びとることは多いはず。

ステップ2 どんな経営内容になるか?

あなたはどんな作物をどのくらいの面積で栽培することに決めただろう。それはどのくらいの収量が見込まれ、市況からいえばどのくらいの売上になるだろう。あるいは、それに必要な経費は。慣れないとたいへんな作業だが、経営シミュレーションに必要な情報を得るには、兵庫県丹波県民局の丹波農業改良普及センターに相談するといい。普及員が適宜、アドバイスをしてくれる。

ステップ3 経営を軌道に乗せる

シミュレーションをしたところ、農地をもっと広げたいということもあるだろう。その場合は、住まいのある自治会の農会と調整することになる。まずは丹波市農林振興課、農業委員会に相談するといい。すでにある自分の土地以外にも土地を借り、農地を広げる。そのための「土地貸借契約書」も市に書式があるので安心だ。

ステップ4 経営を安定させる

経営の効率化のためには、どうしても農業設備の増築や農機の大型化などが必要になることがある。丹波市の農業補助金にはこうした場合に使えるもの、あるいは作物によって支給されるものがあるので、相談してみてほしい。

ステップ5 栽培技術を確立させる

一口に栽培技術といっても、一般的な技術と、それぞれの土地にあった技術がある。特に、農業は、それぞれの土地の土壌や水質などの特性によって、出来が違ってくる場合が多い。そこで、U ターンの場合なら自分の親の経験からくるアドバイス、Iターンの場合なら、同じ集落の先輩農家の話を聞くのが第一だ。その他、新しい栽培技術の導入なら丹波農業改良普及センター、病害虫への対策や施肥についてはJA経済センター、さまざまな研修や視察などについては丹波市農林振興課で相談してみてほしい。

ステップ6 販売先の開拓

いちじま丹波太郎など、丹波市内には、農産物を販売できる直売所が何箇所かある。それぞれの管理団体に問合せ、必要に応じ生産者組合などに入る必要がある。しかし、もしもあなたに、それまでの職場での経験などから築いた人脈があるなら、そこから販路を広げられないか、まずは考えてほしい。成功している先輩には、誰かに頼るのではなく、独自の販売先を開拓していった人が多い。自分の場合も、大阪で印刷会社に勤めていた頃のクライアントさんで、農産物のお取引を始めていただいた方がいる。新規就農者が手を組んで地元の給食用に野菜を提供している「あいたん倶楽部」など、仲間と手を組んで安定供給を目指す人たちもいる。農業の場合、生産技術に目がいきがちだが、本当に大切なのは、販路開拓とマーケティングだ。販路については、むしろあなた自身が、丹波の先輩たちに新しい販路を紹介するくらいの覚悟があった方が望ましい。